塗料の耐久年数はメーカーが公示していますが、実際には家のさらされている状況(海の近くであるなど)や既存塗膜(既に塗られている塗料)によって、異なります。
では、あなたの家はいつ塗り替えれば良いのでしょうか?
塗り替え時期の目安
塗り替え時期は、既存塗膜の種類と劣化状況の両方から判断します。
既存塗膜から判断する塗り替え時期の目安
塗料はその主成分となる樹脂の違いによって、耐久年数が異なってきます。
また、環境などの違いよっても変わってきます。
下図は、おおよその目安です。
塗装場所 | 樹脂名 | 耐久年数 | |
---|---|---|---|
外壁塗装 モルタル・ サイディングなど |
アクリル樹脂塗料 | 6~7年 | ![]() |
ウレタン樹脂塗料 | 8~10年 | ![]() |
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シリコン樹脂塗料 | 11~14年 | ![]() |
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フッソ樹脂塗料 | 15~18年 | ![]() |
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屋根 カラーベスト・ トタン |
アクリル樹脂塗料 | 2~4年 | ![]() |
ウレタン樹脂塗料 | 4~6年 | ![]() |
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シリコン樹脂塗料 | 5~7年 | ![]() |
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鉄部 階段・手摺など |
合成樹脂調合ペイント | 1~3年 | ![]() |
ウレタン樹脂塗料 | 3~6年 | ![]() |
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木部 | 合成樹脂調合ペイント | 2~4年 | ![]() |
ウレタン樹脂塗料 | 3~5年 | ![]() |
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※グラフは耐久年数の中間で表示しています(6~7年の場合6.5年の長さで表示) |
塗り替え時期の目安として、新築場合はあまり良い塗料が使われていないことが多いですので、大体5~7年で一度塗装屋さんに診断をしてもらった方が良いと思います。
通常の塗り替えの場合は、7~10年ぐらいでしょう。
同じ塗料によっても、環境などの違いよって耐久年数は変わってきます。
- 直射日光が当たっている(紫外線による色褪せ)
- 湿気の多い場所(カビや藻の発生)
- 車の通る場所(排気ガスによる汚れ)
また、前回の施工技術や質によっても劣化の進行に違いが出ますので、実際の外壁の様子を観察し、次のような劣化状態が見受けられたら、塗り替えをご検討なされた方が良いでしょう。
劣化状況から判断する塗り替え時期の目安
塗り替えを考える前に、まず現状を把握する必要があります。
これらの写真から、どの部分で補修・塗装が必要なのかを検討する参考にしてください。
外壁
- チョーキング(※)
- カビ、藻の発生
- ひび割れ(クラック)の発生
- 塗膜の剥がれ(ハガレ)
塗膜の劣化の仕方は通常、
- 艶が消えてくる
- 彩度が落ち、変色してくる
- 表面が粉っぽくなってくる(チョーキング現象)
- ひび割れ(クラック)が起こったり、コケや藻が生えてくる
- 塗膜が剥がれる
といった順序で起こってきます。
外壁の塗り替えは、3.または 4.の段階で行うのが最適な時期です。
5.の段階まで来ると、塗料の性能が殆ど無い状態になるので、建物自体の劣化に繋がります。
また塗り替え時の下地処理も余計に掛かり、その分費用が高くなります。
チョーキング
塗装は下塗り・上塗り(1)・上
塗り(2)と、大抵は3層の構成
になっている。
上塗り(2)でチョーキングが起
こっても、すぐに建物に影響
を及ぼすわけではない。
チョーキング(Chalking)とは、紫外線や熱・雨・風などにより、塗装面の表層樹脂が劣化し、表面が白く粉を吹いた状態のことをいいます。
このチョーキング現象は劣化の兆候ではあるのですが、「本当にすぐさま」塗装をしないと建物本体が駄目になるということではありません。
チョーキング現象は、上層部の軽い塗膜劣化でも、建物本体に達するぐらい酷い痛みの場合でも起こります。
湘南ウッディスタイル 外装部門では、どの程度の劣化なのか見極めてから、お客様に塗装のご呈示をさせていただきます。
調べもせずに「チョーキングが起きているから、すぐに塗り替えましょう」とは言いません。
鉄部・木部
- 鉄部の錆と剥がれ
- 破風(木部)の剥がれ
「既存塗膜・部位別 塗り替え時期の目安」の表からも分かるように、鉄部や木部は外壁に比べて劣化が早く進みます。
手が届く所は、3年に1度くらいの間隔でご自分で塗装をしておくと、費用をかけずに長持ちさせることができます。
- 塗装施工エリア
- 神奈川 - 横須賀・鎌倉・湘南地区
横須賀市・三浦市・横浜市・葉山町・逗子市・鎌倉市・藤沢市・茅ヶ崎市・平塚市・大磯町・二宮町・小田原市